山口県と関門海峡大橋でつながり、九州の玄関口とも言える福岡県。
古くから東海道・山陽新幹線でも本州とつながっており、2011年3月には九州新幹線も開業。九州観光の拠点としてもますます便利になった福岡は、ドームツアーを行えるヤフオク!ドームや、アリーナツアーを行うマリンメッセ福岡、福岡サンパレスや福岡国際センター、福岡市民会館などのホール・会館、DRUM LOGOS、DRUM Be-1、DRUM SONなどライブハウス類もたくさんあります。夏にはNUMBERSHOTなど夏フェスが行われる海の中道海浜公園も…!
これらの会場で行われるライブやコンサートに東京から遠征して行こうと思った時に、どのように移動するのが良いのか、交通手段を比較・検討するための情報をまとめました。
東京から福岡に遠征する際の注意点もあわせてまとめましたので、旅の参考になれば幸いです。
目次
福岡に行くのに一番便利なのは飛行機
東京から福岡までの距離はおおよそ1100キロ。
これだけの長距離を移動するのに一番早くて便利なのは、やはり飛行機一択です。
博多近辺への遠征は迷わず福岡空港へ
福岡県最大の空港は、福岡空港。
福岡空港は九州の玄関口ということもあり、多数の航空会社が乗り入れています。
東京方面からは、日本航空(JAL)・全日空(ANA)・スカイマーク(SKY)・スターフライヤー(SFJ)の4社が羽田・福岡間で運行。
日本航空(JAL)・全日空(ANA)・ジェットスター・ピーチアビエーションの4社が成田・福岡間を運行しています。
羽田空港から福岡空港までは、飛行機で1時間50分程度。
成田空港から福岡空港へは、2時間10分程度で到着します。
福岡空港は、博多や天神の街中へのアクセスもよく、ライブやコンサート会場へも30〜40分程度で移動できることがほとんど。
飛行機も21時台まで発着があるため、仕事帰りにライブやコンサートのために前乗りしたり、終演時間が早いライブ・コンサートの場合は終演後にそのまま東京へ帰ったり…ということもできます。
朝も羽田発は6時台から、福岡発は7時台から運行があり、いずれも8時台に到着することができるので、東京から朝イチで福岡入りして午前中から観光など時間を優雅に使ったり、福岡から東京に戻ってそのまま仕事に……ということも、始業時間によっては可能です。
福岡に安く行くには、飛行機の早割orパックツアー
東京から福岡へ泊まりがけで安く遠征するには、
- 航空会社の早割+旅行サイトで格安ホテルを探して宿泊する
- 旅行代理店で飛行機+ホテルの格安パックツアーを探す
のどちらかがおすすめです。
飛行機の早割+格安ホテル
メリット
- 旅程を自分の好きなように組みやすい
- ホテルの選択肢が広がるので、ライブ・コンサート会場の近く、もしくは目的の観光地の近くなど、自分の優先したい目的に合わせたホテルに泊まることができる
- 行きと帰りで発着空港や航空会社を変更することができるので、より格安な手段、希望する時間帯の飛行機を選ぶ選択肢が増える
デメリット
- 自分でホテルを探す手間がかかる(土地勘がないと少し苦労する恐れも)
- 飛行機・ホテルそれぞれ予約を入れる作業が発生するので、少し面倒
- 組み合わせ方によっては、パックプランよりも割高になる可能性がある
パックプランに頼らず、自身で航空券の金額を調べたり、ホテルを探す場合は、専門のポータルサイトを利用するのが便利です。
特に飛行機は、航空会社をまたいだ比較をする必要があるので、それぞれの情報を各航空会社のサイトから探し出すのはとても面倒。
複数社を比較・検討できるこちらのサイトをわたしはよく利用しています。
●エアトリ

●skyticket

格安航空会社、格安航空券を利用すると、東京(羽田・成田)〜福岡は最安で片道6000円程度で移動することができます。
土日やGW・年末年始などの連休は金額が上がりますが、早割・先得のような変更不可な格安運賃であれば、JALやANAなどのレガシーキャリア(日系老舗航空会社)でも、10000円程度で購入することが可能。
いずれもお得な運賃は座席数に限りがありますので、旅程が決まった時点でできるだけ早めに航空券を確保することをおすすめします。
ホテルは、宿泊予約のポータルサイトがおすすめ。
博多駅周辺エリア、天神エリアなど、自分が希望するエリアを絞って金額などの条件に応じた比較・検討が可能です。
●楽天トラベル

●一休

●じゃらんnet

飛行機+ホテルの格安パックツアー
メリット
- 一回の予約で飛行機とホテルの両方が確保できるので楽
- 自力で飛行機とホテルをそれぞれ予約するよりも、グレードの高いホテルに安く泊まることができる場合がある
デメリット
- 予約したい日程によっては、自力で飛行機とホテルを押さえるよりも割高になることがある
- プランによっては航空会社に縛りがあるので、飛行機の時間を自由に選べない場合がある
「少しでも安く旅行したい!」と思って、いろんな手段を比較検討するのが好きな人がいる反面、調べる時間をなかなかとれなかったり、調べるのが面倒と思う方もいるでしょう。
そういった方には、飛行機とホテルが一緒になったパックツアーがおすすめです。
パックツアーは、航空会社が関連商品として出しているものから旅行代理店が販売しているものまで、種類は多数。
選択できるホテルや、乗りたい航空会社など、希望する条件に一致したパックが取れるところを比較・検討して取るのが良いでしょう。
●JALパック

●スカイパックツアーズ

●赤い風船

●JTB

上記はあくまで一例です。複数のパックを比較・検討したい場合はトラベルコなどもおすすめです。
パックツアーは時期によって金額の変動がありますが、最安で1泊2日で20000円程度、2泊3日で30000円程度〜がおよその目安の金額となります。
もちろん、人気の高い時間帯の便や連休など日取りの良い日程、大物アーティストのライブ・コンサートと被っている時期、野球などの大きな試合がある日は金額が上がって来ますので、上記の金額におさまらないことも多いですが、各社のプランを比較することで、自分に合ったより安い金額のプランを見つけることができるはずです。
大規模なイベントのせいで飛行機がとれない!そんな時は北九州空港便をチェック
ドーム・アリーナクラスでライブを行い、特に日本全国からファンを集める嵐などのアーティストがライブをやる日や連休とかぶる夏フェスなどが開催される日は、東京から福岡までの交通手段を確保するのも一苦労。
イベントの告知があったら即交通手段の確保をする!というのは鉄則ですが、それでも一歩出遅れてしまって福岡空港行きの便がない…という時は、ぜひ北九州空港便をチェックしてみてください。
羽田空港〜北九州空港間を結ぶ飛行機は、日本航空(JAL)・全日空(ANA)・スターフライヤー(SFJ)が運行しています。
北九州空港の便利な点は、福岡空港よりも早朝・深夜まで飛行機が運行していること。
博多までの移動方法は、小倉駅までリムジンバスに乗り、小倉駅からは新幹線で移動するのが最短ルート。
所要時間はおよそ1時間〜1時間半程度と、リムジンバスと新幹線の乗り継ぎ次第で変動はありますが、羽田空港からの所要時間を加えても新幹線より早く博多まで移動することができます。
飛行機が苦手、ゆっくり移動したい人は新幹線で
東京から博多まで、最短で移動できるのは前述の通り飛行機ですが、東京駅から博多駅まで直通で移動できる手段として、東海道・山陽新幹線もあります。
所要時間は、最短で4時間46分。朝6:00に東京駅を出発する始発列車が博多駅に到着するのは10:52(2019年4月現在)と時間はかかりますが、飛行機での移動が苦手な人や、ネット環境が常時つながる環境にいながら移動をしなくてはいけない際などにはおすすめな移動方法です。
ちなみに、東京〜博多間の移動でJR(新幹線)を利用する人のシェアはわずか7.5%と言われています。(2016年度調べ)
そのため、利用促進を兼ねた格安パックツアーもあります。
お盆やGWなどの繁忙期は、航空券の値段が高騰することも。
そんな時もJRは比較的差額が少なく(繁忙期は+200円)、パックツアーの料金も比較的安定しているので、直前に旅行の日程が決まった場合は、時間にゆとりがあれば新幹線の方が安く移動できる可能性もあるのです。
新幹線のパックツアー販売をしているサイトをいくつかご紹介します。
●駅探

●日本旅行

東京から福岡方面や新幹線で旅行する際、新幹線とホテルをバラバラに確保する方法もありますが、パックプランと比べると割高になることが多く、わたし個人的にはあまりおすすめできません。
もし、現地に泊まるあてがあるなど、新幹線のみ確保したい場合は、EX予約サービスを利用するのがおすすめです。
EX早特21を利用すると、東京〜博多間が土休日で片道17000円、平日で片道17400円となります。
正規運賃で東京駅から博多駅までの新幹線きっぷを購入した場合、片道22950円かかりますので、5950円もお得になります。
ちなみに、長時間の新幹線移動を退屈せずに過ごすには車内販売を楽しむのもおすすめです。
東京〜博多まで新幹線で移動する際、ワゴン販売は新大阪駅で業者が入れ替わります。(東京〜新大阪間はジェイアール東海パッセンジャーズ、新大阪〜博多間はジェイアール西日本フードサービスネット)
車内販売で人気のスジャータのアイスやオリジナルのチップスター、お土産類や駅弁など、取り扱い商品も変わりますので、旅の前半と後半で違いを楽しんでみるのも良いでしょう。
試しに一度は乗ってみたい?東京〜博多間、夜行バスだと約14時間半で移動可能
今までさまざまな手段で日本津々浦々を旅してきたわたしですが、いまだにこの手段は試していない…そんな移動手段が東京〜博多間を14時間強で移動する夜行バス。
腰痛持ちなので、きっとこれからもよほどのことがなければ試すことはなさそうですが、何よりも安く移動したい!という人のために、情報を記しておきます。
東京から福岡・博多を移動できるバスは現在「オリオンバス」と西鉄(西日本鉄道)が運行する「はかた号」の2種類。
オリオンバスは最安値で9000円、はかた号は7500円で片道移動することができます。(季節によって運賃に変動があるため、詳細は上記公式サイトのリンクをご確認ください)
東京から福岡まで、夜行バスの料金を比較したい場合はバス比較なびがおすすめです。
個人的に気になっているのは「はかた号」に4席のみ付いているプレミアムシート。
バスにも関わらず、完全個室仕様になっており、チェアはなんとマッサージ機能つき。完全個室なので消灯時間の縛りもなく、各個室に設けられたタブレットでWi-fiを使ってゲームや動画を見たり…と言った贅沢もし放題。
これだけ至れり尽くせりであれば、14時間の長旅も楽しめるかもしれません。
ちなみに、はかた号のプレミアムシートは最安値で17000円。
東京から乗る場合は2019年4月現在21:00バスタ新宿発、翌日11:17に博多バスターミナルに到着するとのこと。(西鉄天神高速バスターミナルには11:02着)
新幹線の早特と同じ金額で宿代を浮かせることができる…と思えばお得なのかもしれませんが、飛行機の早割が残っている場合はあえて使用する交通手段ではないのかも…。
もしいつか乗る日が来たら、乗り心地をレポートしようと思います。
福岡まで遠征するなら、やっぱり定番は飛行機。早めに動いて浮かせたお金で現地のグルメを楽しもう
福岡は東京からの距離を考えると「遠くて行けない…」と思う人もいるかもしれませんが、ライブ会場が密集する都市部から空港への利便性を考えると実は大阪よりも時間がかからず行ける都市。
おいしいグルメや観光スポットも満載な福岡県は、少しゆとりがある日程を組むと九州の他の県にも足を伸ばしたりと、旅を存分に満喫することもできます。
一度行ったらやみつきになること間違いなし。
ぜひ早割やLCCなどお得な手段で交通手段や宿を確保し、浮いたお金でもつ鍋や水炊き、屋台でラーメンなど博多グルメを楽しんだり、明太子や博多とおりもんなどお土産を買ったりと、その土地の食を楽しむことをおすすめします。
みなさんの福岡・博多遠征が楽しいものになることを祈っています!