遅筆すぎますが、2019年夏に行われた藤木直人ツアーをセットリストとともに振り返っていきます。
その1はこちらから。
6. WANDERLUST
このブロックに入る前に、ほんのちょっぴりMCを挟んで曲にいくのだけど、今回のツアー一番の鬼門はここでしたね。直人さんが、ということではなく、機材的な意味で。苦笑
ツアー後半戦は、何もなくてもここに差し掛かるとハラハラしてしまっていたような気がします。一番びっくりしたのは新潟だったな…。笑
この曲は、直人さんの曲のなかでも今までとは少し違った節回しで、だからこそ新鮮さを感じたりもして。
わたしは「GLAYの曲のTERU節ってすごく個性的だな」と思っていたのだけど、この曲を聴いてGLAYの曲のクセのある節回し(良い意味で)って、TAKURO節だったんだ!と気づかされました。
冷静に考えたら、GLAYの曲のほとんどはTAKUROさんが作っているから、そりゃそうだ、という感じなのだけど。
でも、GLAYファンの人にこの曲を聴いてもらったら「TAKUROさん節だけど、そうじゃないとこもあるからそれは直人さん節なんだろうね」って言われた。そうか、そうなんだな、と、違った観点からの意見を聞いてはっとしたのでした。
アルバムがリリースして最初にこの曲の歌詞を見たときに、サビに「世界の果て」という単語が入っていたのが目に留まって。
TAKUROさん、あえて入れたのだろうか?と思っていたら、直人さんもツアー中に同じようなことを言ってたけど、TAKUROさんはメロディーが湧き出ると同時に歌詞が浮かんでくる人らしいから偶然なんじゃないかということらしい。笑
でも、「WANDERLUST」という単語の意味は日本語でいうと「旅心」。
ちょっとこれだと意味がわからないだろうから、英英辞典から意味を引っ張ってくると、
a strong desire to travel and explore the world.
直訳すると「世界を旅したい、探求したい、という強い願望」といったとことでしょうか。
俳優の世界と音楽の世界を行き来し、どちらの道も探求し続ける藤木直人という人。そしてこれからも歌い続ける決意をこのツアーでしてくれた彼に提供する歌がこれって、「たまたま」じゃなくて必然なんじゃないかなってわたしは思っちゃう。
もともと共通の知人がいて、お互いのことは知っていたという関係だからこそね。真相は闇の中ですが。
7. プライド
WANDERLUSTは割と笑顔も垣間見られるのだけど、この曲のカウントが始まった瞬間に凛とした表情に変わるあたりはさすが俳優さんだなと思っていたこのパート。
個人的にいきものがかりも大好きなので、だからこそずっとこのコラボは待ち望んでいて、20周年というこのタイミングでこの曲が巡り巡ってきたことがわたしはとてもうれしかったです。
なので、曲がTOYOTA Athlete Beatで解禁されたときから聴くたびにウルウルしてたし、ライブでは時には大号泣してました。苦笑
発売日の水野良樹のツイートに胸が熱くなったんだな。
彼の著書「いきものがたり」にも出てくる直人さん。
彼は、へりくだってばかりで「自分なんて」ってよく言うけれど、事務所の後輩からしたら大きな存在で、追いかけ続ける存在なのだなと著書のなかでのエピソードや「僕らの音楽」で対談したときのエピソード、そしてこのプライドの歌詞を見ていると思います。
「続けることの大変さ」、個人とグループで形は違えどここ数年特に向き合い続けてきたと推察される彼が紡ぐ「何度も 何度も 立ち上がりまた叫ぶよ 僕には明日がある 僕には夢がある」という言葉は重みがすごい。
そしてそんな言葉をきちんと直人さんも受け止めて歌っている姿がとても素敵でした。
この曲は、生まれ持ったパワーもすごいけれど、このツアーでより育っていったようにもわたしは感じています。
回を重ねるごとに歌う言葉に意志が宿り、ファイナル河口湖の「また踏み出そう」はとても力強かった。実際に「青い空」が見える会場だったからなおさらかもしれないね。(曇天だったけど…苦笑)
8. 夢の答え
プライドからの夢の答えっていう、キューブの後輩ふたりから直人さんへの楽曲のプレゼントパート(とわたしは勝手に名付けていた)、とても好きな流れでした。
よっちゃんの曲は直人さんへの当て書きっぽい要素が強かったように感じていたのだけど、この楽曲は47都道府県ツアーを終えたwacci 橋口洋平が等身大の言葉からいまの藤木直人と重なる言葉を抽出して選んで紡いでいたように感じながらわたしは聴いていました。
このタイミングだったからこそ生まれた言葉。このタイミングだったからこそ生まれた楽曲。
そして、47都道府県を回り終えたwacciの姿をファイナルで見て、橋口さんのやりがいに満ち溢れた表情を見たからこそ、この曲を直人さんは自分なりに受け止めて咀嚼して歌っていたように感じられました。
ファイナル河口湖では、実際に橋口さんがゲストで出演して一緒に歌ってくれて。
もしかして?とうっすら期待していたけれど、本当に出てきてくれると思わなくて、曲中引くぐらい泣いたわたし…(というか、今回のツアー情緒がおかしい。苦笑)。
実はこのツアーが始まる前、ちょうどアルバム「20th-Grown Boy-」の楽曲ラインナップが出て、橋口さんがまた楽曲提供をするよってことが告知された頃にわたしは京都で橋口さんのライブを見ていたのです。
(そのときに書いた弾丸旅記録は、こちらで見れます。笑)
そのライブで終演後にサイン会をしたときに、ちょっと直人さんのアルバムの話を振ったら橋口さんが応えてくれて、そして「いつか、今度は直人さんの曲を一緒に歌ってね」って話したら「歌いたいんだよね、本当に。実現するといいな」なんて言ってくれたのでした。
もしかしたら、もしかするとこの時にはもうすでに決まっていたことなのかもしれないけれど笑、あのときに話したことが実現してると思ったら、なんだかより一層感慨深くなってしまったのでした。
とにかく、とてもとてもうれしい瞬間だった。
そんな橋口さんと河口湖で歌った夢の答え。ラスサビではファイナルだけ七色の風船が出てくる演出があって。
ワチドアで橋口さんもネタにしていたけれど、あまり風がなかったせいかふわふわとは飛ばず、客席にも落ちて来ず、びっくりするぐらいスムーズに空の彼方まで飛んでいってしまって。笑
もうちょっと余韻を味わいたかったな、と思いながらも、半野外でやるライブっぽいな、たまに味方してくれない自然の演出、なんて微笑ましく思ったりもしたのでした。
一旦まとめ
パートごとに書こうと思ったら、ここって3曲しかないんですよね。
…と言いながら結構な分量になっているのは、たぶん好きなアーティストが提供してくれている曲が入っているパートだからかもしれません。苦笑
なかなか進まないレポというよりもただの感想を掃き溜めにしたような文章だけど、読みながら夏の思い出を一緒に思い返せたらうれしいです。
あっというまにライブ映像のCSオンエア日が近づいてしまっているので、それまでにできるだけ書いておきたい…と思いつつ、次回の更新は未定です。苦笑