2年ぶりのライブツアー、ホールツアーで言うと4年ぶりだった今回の藤木直人のツアー。
今までにないぐらいの余韻が続いているので、自分の心の整理のためにも(笑)、セトリを振り返りながら、各公演の感想を思い出すがままに記してみることにしました。
目次
0. オープニングムービー(SE: REWIND)
会場に入ると、客席とステージの間には白い幕。
いままでのツアーでも何度かあったこの演出。
わたしが初めて行ったツアー、ver2.0の冒頭もそうだったな…たしか、ver1.0のドキュメンタリー映像が流れてから、幕が落とされて「Little Wing」をやったんだっけ。けーすけがまだめっちゃヒッピーな服装だった頃だ。笑
…なーんてことを思い出しながら、開演時間を待っていたな。
開演時間になって、会場が暗転すると同時に「REWIND」とともに藤木直人のミュージシャンとしてのキャリア20年を駆け足に振り返ることができる映像が流れる。
基本的にMVの映像だったんだけど、たまーにライブ映像があったよね。というか、個人的には「2HEARTS」がなぜMVじゃなくライブ映像だったのかめっちゃ気になった。笑
あと、遡っていくうちに気づくと途中から映像の比率が16:9から4:3になっていて、そうだよね、当初はまだハイビジョンの時代じゃなかった…なんてことも思ったりしたな。
全部全部が懐かしかった。
あっという間に2ndシングル 「虹〜waiting for the rainbow〜」の映像まで遡っちゃって、原曲はここから「世界の果て〜the end of the world〜」になるんだけど、映像は虹終わりで暗転して、一瞬の静寂とともに白幕にスポットライトの明かりが灯る。真ん中に見えるは藤木直人のシルエット。
初日、ここで背筋がぞくっとしてそして気持ちが一気に高揚したなあ…。
演出としてはとてもシンプルなんだけど、ご本人のスタイルの良さが際立つ。
そしてギターを持ってそこに佇んでいるというだけで、一気にテンションが上がる。
会場から歓声が上がると同時に、最初の曲のイントロのギターが鳴り響く。
1. 世界の果て〜the end of the world〜
初日、「やっぱりこの曲だ!」と心躍った。
だって周年のツアーだもん、そうだよね。10COUNT TOURもそうだったし。
この曲、気づけばもう20年前の曲ということ。でも全然色褪せない。とてもとても名曲だと思う。
きっとデビュー曲としては地味とされる部類なんじゃないかな?って思うけど(特に直人さんのデビューした時期はまだJ-POP界に元気がある頃だし)、何年経っても聴ける曲、そして本人が歳を重ねるたびに聴こえ方、響くポイントが変わっていく、本人とともに成長していく曲。大好きだな。
原曲を聴いててライブに行くと、AメロやBメロの譜割りが若干変わっているところにも20年という時の流れを感じちゃう。これが直人節ってやつなのかな〜と思ったりとか。
今回のツアーの演出、スポットライトが照らされてイントロのギターが鳴り響き、ベースのグリッサンド(ドゥーンってやつ。笑)が入ると同時に白幕が落とされ、目の前に藤木直人とバンドメンバーが現れる、この一連の流れがとても好きだった。
ステージの眩さに目を見張りながら、お客さんと対峙した瞬間の直人さんのはにかみ笑顔を見ながら、そして今回のツアーは上手側(たっちん側)から見ることが多かったのだけど、舞台袖からは落ちた白幕をすさまじい勢いで引っ張り回収していくスタッフさんの努力も垣間見られる。
たくさんの人の力でこのステージは成立している。そんなことも感じる一瞬。
個人的には、この曲を演奏する直人さんの表情の良さはもちろんのことなんだけど、ベース・古谷圭介の表情・振る舞いがとてもエモいなーと思って見てた。
幕が落ちる瞬間のグリッサンドの一音入魂感(と思っていたら、ファイナル河口湖で最後の最後にしゃべったときにこの音の話をめちゃくちゃ熱く語っていたのでとても納得した)、サビの「僕は走る」と「世界の果てへ」の間の音の切れ間に腕を上げるところ、2サビ終わりの間奏の後半の山場を作り出すベース主導のメロディラインの熱量感(ここ、けーすけが熱くなるとドラムのハリーくんも便乗するからとても良きだった)、そして何より終始歌詞を口ずさんでいる。
直人さんがミュージシャン活動を始めた最初の頃から一緒に歩んできた唯一のメンバー。彼にも思い出や思い入れがたくさん詰まった曲なのだろうな、この曲は。って思いながら、つい見ちゃってた。
この曲を歌う直人さんは、客席にいるお客さんひとりひとりを眺めるように嬉しそうに歌うから、いい表情するなあって思って見てました。
嬉しさを隠さず、目の前に広がる光景を噛みしめる、そんな表情はやっぱりここ、ライブのステージでしか見れないもの。
数年に1回だけ見れるこの表情、ちゃんと目に焼き付けておかなきゃって思ってわたしも見てました。
2. 20th-Grown Boy-
藤木直人の場合、ミニアルバムやフルアルバムを引っ提げてツアーを行うことがほとんど(ってか全部か…)なので、割と作品を聴いているとライブの序盤の構成って見えてくるような気がしているのだけど、やっぱりこの曲から始まるよね、って感じのゴキゲンロックナンバー。
初日にびっくりしたのは、2曲目にしてもうダンサーcaramariが出てくること。
でも、「みんな」でこのツアーを楽しもうとしているんだなってことがこの1曲でひしひしと伝わってきました。
そしてなによりびっくりしたのは、my初日が2本目の倉敷公演だったんだけど、序盤からみんなちゃんとイントロで大きく両手をグーにしてちゃんと挙げていて…!
毎度毎度思うけど、藤木直人ファンダンス耐性強い、っていうか適応能力ありすぎ!!っていうわたしもめっちゃ踊ったけど…。笑
そしてそして、倉敷でひさしぶりに再会したダンサー・長谷川達也、この曲を眩いばかりの笑顔で踊るがゆえについついそっちに視線がいってしまう、というか、惚れ直してしまう…惚れ直してしまった…(そしてわたしはこのツアー中の単独公演にひさしぶりに足を運んでしまった。沼ってこわい)。
Bメロの「まだまだ早いんじゃないの?」「時間も無駄にしたくない」ってところで人差し指フリフリするときの仕草と表情がとてもかわいかったです、はい。
あと、この曲で出てきてからの前半戦のcaramariの衣装、ツアー前半戦はインナーがふたりとも半袖のTシャツだったはずなんだけど、大阪公演からダンサー・岡口貴史だけタンクトップになってたんですよね。
ファンの人ほんとにごめんなさい!と思いつつ、たっちんのシャツの胸元が詰まってるのと対照的に襟ぐりがばーっと開いて胸板見えそうなtabowの衣装がとてもとても気になってしまって…。笑
どーして!どーして袖と首元の布なくしてきちゃったの!!!ってめっちゃ思ってました(懺悔)。
ギターを弾いているときの直人さんは基本的に両手が塞がっちゃうから動きが制限されるけど、ツアー後半戦になるにつれてAメロは顔の向きや身体の向きがcaramariの踊りにつられて動いてるな、って見てました。
つられちゃうのかわいい。
2サビ終わりの「Yeah Yeah Grown Boy!!」って客席と一体になってやるときの頭の上で両手グーのポーズするの見てmy初日に「あっ、四十肩治ったのね」とか思ったのは内緒である(こら)。
あと「Grown」の発音、ちゃんと舌巻いてるのよね〜とふむふむしてました(感想が細かい)。
3. コズミックライダー
my初日、この畳み掛ける勢いのセトリに「え、展開早くない!?」って焦っちゃった。笑
いつも以上にアクセル踏むのがはやいこの感じ、序盤にして20年の集大成を見せたいからこのペースじゃないと間に合わないんだろうな、なんてことを思って聴いていました。
豊洲2日目と名古屋は後方席からの参加だったのだけど、この曲の右向け右、左向け左が後ろから見るとまたきれいに揃っていてとても圧巻〜!
前回の原点回帰ツアーの横浜公演で寺岡呼人さんがゲスト出演したときに、「もう十何年も前の曲をこうやってみんなフリをして手拍子をしてくれていて嬉しくなった」っていう話をしていたのは、コズミックライダーのことだろうなあ…とこの光景を見て改めて感じたりもしました。
大阪公演では、ちょうど会場がNHK大阪支社の中にあったホールだったこともあってか、この曲の印象的なメロディーは朝ドラ「あすか」の撮影をしていて大阪にほぼ住んでいた頃、ちょうどNHKに向かおうと歩いていた交差点で浮かんだ、なんて話もしていたな。
もう曲が出てから19年も経っているから、まあまあ聞いているエピソードだけど、周年のタイミングの大阪公演で、しかもNHK大阪で(厳密に言うと旧社屋はいまのビルの向かい側なんだけども)聞けたのはなんだか感慨深さも感じました。
この曲の見どころは、間奏の直人さんとギター・円山天使(円ちゃん)のギターソロバトル。
日によってアプローチの仕方はいろいろだったけど、どちらかというと感情派・熱量たっぷりな円ちゃんのメロに対し、直人さんはわりかしクールに決めてて、その差がおもしろかったりもした。
クールなんだけど、それはかっこつけてるとかじゃなく、円ちゃんの弾くメロを冷静に受け取って呼応している感じというか。
こんなところにも性格出るなって思って見てました。笑
そして、ギターソロに夢中になるとラスサビの「愛のために」の歌い出しでマイクスタンドまで戻れないっていう…ね。笑
過去のツアーに比べたら頻度は減ったけど(大人になったのかな…←)、今回のツアーでもそんなこと、何回かあったような気がします。
そんな瞬間を見かけると、「もうすでにテンション上がってるな」と微笑ましく思っていました。
そしてそして、この曲でわたしがめちゃくちゃ好きだったのはアウトロのリズム隊の暴れっぷり…!
倉敷で見て驚きのあまりめっちゃ笑ってしまったのですよ、ドラムス・張替智広の大暴れっぷりに。笑
あんなにバスドラガシガシ叩くの見たことない…!そしてそれに呼応してけーすけのベースもブイブイになるし、直人さんも思わず振り返って笑っちゃう。
今回のツアーは、そんな音と音の会話もすごく頻繁に行われているツアーだなって思いました。ライブ感あった。
しかし、ダンサーいるツアーは4年ぶりなのにコズミックライダーのAメロBメロのcaramariのフリ、ほぼ完コピできることに驚きを隠せなかったわたし。
若い頃に覚えたことって、身体に染み付いているんでしょうねえ…。笑
4. タイムトラベル
コズミックライダーからのタイムトラベル、この流れ、豊洲2日目の公演に連れていった友人(not熱狂的なファン)に「えっ、はやくない!?もう後半戦!?」って言われました。
ええ、ええ、わたしもそう思います。笑
序盤の4曲だけでクラクラしそう、って言いながらこの後の曲にもクラクラするので、前半ですでにクライマックス感強い。
…って思いながら、イントロでタオルを出すのに忙しい。笑
鍵盤・坂和也が初日広島公演の短冊に書いてたんだっけ?それともどこかで言ってたんだったかな…?「東半球と西半球を間違えないようにする」って。
その話を聞いてから、2Bメロはついつい坂さんのコーラスをチェックしてしまっていました。笑
この曲はライブバージョンの音源がほしいぐらい、ライブver. が大好きです。わたし的には。
テンション上がるとサビずっと手をくるくる回しててギター弾いてないじゃん、ってなっちゃう直人さん、2サビのすれ違うUFOに挨拶するポーズはいつもかわいいなあ、って思って見ちゃう。
間奏のライブにしかないアレンジのとこで、caramariとけーすけ・円ちゃんと5人で前のめりになってのけぞって、ってリズム取るところも微笑ましさしかなくて…癒し!笑
そして、今回のツアーひさしぶりに良席にあたる機会もあったから気づいたのだけど、アウトロの客席はタオル上に振り回すところで直人さん、「はい!はい!」って声出してるのね…!(「あい!あい!」って感じの発音だったけど。笑)
そんなんずっとしてるよ!って感じだったらごめんなさい。汗
個人的には「おおお」って新たな発見だったのでした。
5. パーフェクトワールド
いや、この畳み掛け。「むり。しんどい」ってmy初日で一緒に見てた友人にぼやきました。笑
個人的な思い入れが強すぎる曲、なんてったってファンになった頃にリリースした曲だし、っていうのもあるし、この曲の歌詞がわたしは本当に本当に好きで、だから1コーラスしかやらないのは惜しいなあ、ってここのところは思っちゃうの。
だって一番好きなフレーズ、2Bメロの「はみ出したって構わないのさ 完璧な世界なんてないから」ってところから2サビの歌詞なんだもん。笑
…とそんな個人的な話は置いておき、19年の間にいつのまにかやるようになってたBメロのガッツポーズとか、変化はありながらも最後の「This Perfect World」のところでは相変わらず天に指を突き上げるところとか、そして何より本当に大きな声できれいに揃うブリッジ部分の大合唱。
客席にいて一緒に歌っている側でもぐっと来る瞬間たくさんあった。
ステージから聞いたらどう聞こえるのかな、ってやっぱり思っちゃう。
河口湖のときは、直人さんも感慨深い表情を浮かべていたけれど、たぶん序盤だからかまだ毅然とした振る舞いをしようと努めているように見えた。そこはさすがフロントマンだなと思いつつ。
そんなこともあってか、耳に手を当て聞き入って客席の一番上のほうまで視線をやるたっちんの感情豊かな表情にわたしは心動かされてしまって。
きっとこれは、新潟で彼がNFツアーにどんなに忙しくても参加するって意思を持っている話を聞けたことにも起因しているんだと思うんだけど(この話はまたタイミングを追ってどこかで言及できればと思っているので詳細はここでは割愛)、だからこそなんだかとてもぐっときました。
DAZZLEとして振る舞う長谷川達也は、喜や楽の感情をあまり見せてくれないから(そういうエンタメだしね)、人間っぽい姿が見れるこの現場、いいなって改めて思ったりもしました。
そういう二面性があるところもまた、彼の良さだなとも。
一旦まとめ
このペースで語るとどれだけの文字数になるんだろうと恐ろしいのですが、語れるところまでは語りたいと思う今日この頃。
読みきりやすい長さ(=わたしが一気に書きやすい長さ)で、ちょこちょこと出していければと思うので、この記事はここまでで一旦区切ろうと思います。
序盤なのにすでにエモさがすごいよこのセトリ!笑
記事を追加したらこの下にリンクを貼っていこうと思います。